公園のすずめのテリトリーは、ネズミモチの木の近くにまで広がりました。
あとはネズミモチさえ食べてくれれば、この冬はもう心配いりません。
木を指差すと枝に止まりますが、相変わらずネズミモチには知らんぷりです^^;
さて、もう少し遠くまで足を延ばしてみましょう。
すずめのいる公園には、3つの群れがおりました。
公園の南側、大きな道路に面したところに一つ。
こちらの方にはあまり行かないので、この群れは私のことを知りません。
餌を撒いても警戒して、びくびくしながら啄ばみます。
続いて公園の中央の群れ。
この群れが、ずっとお馴染みのすずめたちで、もう長い付き合いになりました。
ブログで「公園のすずめ」と言うときは、この群れを指します。
そして、公園の北側の群れ。
公園のはずれに水門があり、その周りにあったミニ雑木林を根城に、公園の北側とその外にある倉庫までをテリトリーにしていました。
ウォーキングのときはそこを通るので、まあまあの顔馴染みです。
「水門の群れ」と言うときは、この群れのことでした。
でした、と過去形なのは、工事のために木々が伐採され、群れは散り々になってしまったからです。
一部は中央の群れに合流し、一部は倉庫から運河にかけて移動、一部はその先の住宅地の群れに合流しました。
なくなってしまったミニ雑木林には、食料となるたくさんの木の実がありました。
それをあてにできなくなったのが気懸かりで、なるべくそこを通って多めに餌をあげています。
水門の群れがネズミモチを食べていたのかは分かりません。
ネズミモチの木は水門のすぐ側にあり、現在工事が進んでいるので騒がしく、水門の群れはここを放棄して公園の外の倉庫や運河、住宅地の方に移動してしまったのです。
そこで中央のスズメのテリトリーを広げ、スズメモチを食べさせる計画だったのですが、テリトリーは広がったもののネズミモチは無視されている状況です。
あまり無理強いしても、しょうがありません。
いつもゴールがネズミモチの木では、すずめもいやになるでしょう。
もう少し先に連れて行くことにしました。
公園の外に向かいます。
いつものようにネズミモチまでやってきた群れは、さっさと通り過ぎる私を見て、おや?と怪訝そうな顔。
ここから先を右に曲がり、ビルとフェンスに挟まれた見通しの効かない狭い通路を行きます。
ビスケットを気前よく撒きながら強行突破!
公園を出ます。
スムーズではありませんでしたが、何とか通路を抜けて倉庫の前に出ました。
すずめたちも頑張ったので、遠足につきもののお弁当の時間です^^
私を見つけて元水門のすずめたちもやってきましたが、遠足メンバーの数の多さにびっくり!
様子を伺って、なかなか降りてきません。
それでも群れは群れを呼び、あちこちからすずめが集まってきます。
大変な数になりました。
通りかかる人も驚いています。
いくら撒いても足りません。
持ってきたお米もビスケットも、そろそろ底を尽きかけました。
その頃になってようやくお腹もいっぱいになったのか、すずめたちはフェンスにびっしりと止まりました。
どの群れもすっかり混ざり、すっかり寛いで羽繕いを始めます。
さて、そろそろ遠足はお終いです、帰路につきましょう。
歩き始めて後ろを振り返ると・・・、誰も付いてきていません!
慣れていない場所での長居は無用。
中央の群れは、ここのどこが安全で何が危険なのかを知りません。
ここへは倉庫を右に曲がって通路を通ってきたので、建物に隠れて公園は見えないのです。
危険を感じても、安全な場所を見つけられないかもしれません。
ビスケットで誘導を・・・って、もう半欠片しか残っていません^^;
小さく小さく割って、ちびちび投げて、なんとかネズミモチまで誘導しました。
でも、数がずいぶん足りません!
倉庫に戻ると、まだかなりの居残りがいます。
もしかしたら、水門出身のすずめたち同士で、久しぶりの仲間たちとの邂逅を楽しんでいるのかも知れません。
このまま自然に任せようかとも考えましたが、再び群れが合流すると、このエリアでこの数は多すぎます。
もう以前のように十分な木の実は得られません。
連れて帰らないと・・・、残るビスケットはごくわずか。
ビスケットと少し残っているお米も撒いて、懸命に呼びかけました。
やってきました!
ただ、全員がやってきました^^;
それはそうですよね!
ネズミモチのところまで誘導して一安心。
先に誘導した群れは、すでに中央に帰っていました。
今のすずめたちは元水門のすずめばかりなのでしょうが、やはりスズメモチには無関心ですw
残りの餌を全部撒きました。
啄ばみ終えた頃、何かの気配に驚いたのか、すずめたちが一斉に飛び上がり、ネズミモチの木に隠れました。
そして、公園中央に向かう群れ、倉庫に向かう群れ、きっちり二手に分かれると、素早く飛んで帰って行ったのです。
「別の道を通って自分たちの国へ帰って行った」そんな一節を思い出しました。
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